この年、僕は福岡出張に合わせて熊本まで足を延ばしました。愛甲とは熊本市で落ち合い、スタジオを借りてセッション。愛甲の演奏は前年に比べて随分回復していました。愛甲はこのセッションを楽しみにしていて、だいぶ練習していたみたいです。「リハビリにもなるんですよ」みたいなことを話していました。
その後、愛甲のご実家を、多分、7年ぶりに訪れました。球磨・人吉にはずっと行きたかったのですが、愛甲が玉名に住んでいた時期もあったため、久々の訪問となりました。かさ上げでご実家は建て替えられていましたが、美しい風景は以前のまま。ご両親も以前と変わらず温かく迎えてくれました。福岡から車で来たことをお伝えすると驚かれ、地域の話に花が咲き、ご実家を取材したテレビ番組の録画を見せてもらった記憶があります。お土産に焼酎も頂きました。(下の写真で愛甲が持っているのがその焼酎です(笑))
その日は車で30分位の人吉まで行き、「あゆの里」に泊まって愛甲と一緒に温泉に入り、夜は僕が行きたかった「京だる」で夕食を食べました。翌朝、朝食のあと、僕は球磨川の散策に出かけました。僕は球磨川の風景が好きでした。その球磨川が濁流となって球磨村を飲み込み、「あゆの里」も「京だる」も被災してしまったといいます。心が痛みます。
「あゆの里も」ニュースで出てきてましたが、土砂が流れ込んだ駐車場に頭から突き刺さった車が何度も映し出されていました。
当日の宿泊客は、まさかこんな朝を迎えるとは思ってなかったことでしょう。
「京だる」は行ったことありませんが、新鮮なお魚を食べれるお店なんですね。
誓史がSNSの投稿で、水俣病について書いていましたが、
昔は新鮮な魚を食べることがほとんどなかったんですよね。
球磨川はご存じのように急流で、私達は幼い頃からこの球磨川で遊んできました。
私は何度かこの球磨川でカヤックもしています。
おそらく都会の人よりは、自然の怖さを肌で感じ取ってきたと思うのですが、
昭和40年・46年に球磨川氾濫で浸水被害があった過去もありましたが、今回はそれを優に越えるほどの水位でした。
この写真の球磨川は、とてものどかですね。